認識のさんぽ道

ルドルフ・シュタイナーの著作を楽しみ、 認識の小道散策へ出掛けます
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「木漏れ日の家で」

映画を見てきました



私としてはとてもお奨めです
でも、客席の中には大いびきで寝ている方もいました
退屈に感じる人もいるかもしれません

アニェラという主人公と、愛犬フィラの
廃屋に近い、古い家での生活

モノクロの映像が美しいです

私は古い家が好きなので
家の映像を見るだけでも嬉しかった
朽ちるものの美しさというのもあると思います

物が燃えるときには、それは一瞬で行われてしまうけれど
時をかけて滅びていくときにも、その炎は
物のまわりに少しずつゆらめいているのかも
きっと・・それがとても美しく、心惹かれるのです

今職場で、私よりずっと年上の女性の先輩と
過ごすことが多いのですが
若い人に負けないくらい、純粋で、負けず嫌いで、
情に厚く、チャーミングな方で・・

実は、最初は、大喧嘩をしたことが何度かあったのですが
今ではすっかり仲良しで
どんな時でも、絶対に理解してくれて、
守ってくれる、頼もしく尊敬できる大先輩です

その方のこととだぶって、
思いというのは、年齢と共に
現実から遊離するほどに
深まり高まって、それだけで独立した生き物のように
肉体とは別の意思さえ持っていくのかもしれないと
想像してみました

アニェラの思いが現実の受容力を超えて
突き抜けていくときにまわりが
形骸化していくのは
彼女がまゆから抜け出す蝶なのだから
かえって必要なのではないか?とか・・
最後には少し干からびたからが残ることになるけど
それは尊いことだと思います

その入れ物が朽ちていくときに
命は少しずつ分離して
白の、光の中に溶けださなければならなくて
逆に私たちは黒の、死の世界に本当はいるのではないかとも感じます

光が無いなら、暗黒の世界
それがここなのであって

家が新しい命を受け入れるときに
彼女は肉体からも家からも
抜け出していったのだと私は思いました

あとでネットで調べたら
ハンガリー田園幻想曲という曲が
ずっと流れていたそうなのですが
ストーリーに夢中になっていたのか
まったく気がつきませんでした
予告編では、フルートがとても美しく響いています
CDを注文したのでじっくり聞いてみたいです


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超人か獣か?

ははは

こわいけど面白かった!

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主人公ドラキュラを演じるゲイリー・オールドマンが、
恐ろしかったり、美しかったり、ほんとに見応えがあります

どちらかというと肉食系に見えるのに、知的、繊細で、
とても存在感のある俳優さんです
この役は、ジョニー・デップでもはまるかな?
でもそれだと、ここまでの迫力が出せなかっただろうな

ジョニー・デップは、
もしかしたらゲイリー・オールドマンのファンで
真似しているの?
そう思うくらい、雰囲気が似ています

フランシス・コッポラさんの映画では、
主人公に共通している魅力があると思います
(とは言っても、これ以外には、
「ゴッドファーザー」と「地獄の黙示録」を見ただけです

それは・・善も悪もごちゃまぜの、混沌とした状況で
軟弱な人間なら、気が狂ってしまいそうなひどい目にあう主人公が
それでも自分自身の目的を、淡々と遂行して生ききる
すざましいまでの信念というか、気迫というか・・

特にその目的や信念というのが、
一般的な「神」や「善」や「優しさ」等々ではなくて
個人的に、直感的に把握した何ものかに、
突き進んでいくところがすごいと思います
何でそこまでしてやるの?!と、いつもすごく不思議に思います

非人間的な状況で、敏感な神経が麻痺したあとに、
もう一度、現実にいどんで行くときの人間は
もう恐怖心を持っていなくて、
まるで獣のような強さを身につけているように見えます

人間的であることを超えてしまった強さは、
不思議に美しく思われます
この状態は、ニーチェの言う「善悪の彼岸」にある
「超人」が「宿命愛」を抱くのに似てくる気がします
ニーチェが精神をわずらう病気になってしまったことと、
関係があるのかどうかわからないけど
この状態の人間は、実はもう本当の意味では人間ではなく
人間らしい魂が抜け落ち、温かい血を失った
鬼のような状態なのかもと思いました

ドラキュラ伯爵は、最愛の人を失った絶望の中で、
悲しみのあまり、
神をのろいながら生き続ける誓いを立ててしまいました
鬼となって人間の血を求めてさまよう彼は
獣としての喜びに、人間を引きずりこむ生き方しか出来ません

悲しいから獣なのか?
それとも、獣だから悲しいのか?
式を立ててみると・・
悲しみ→怒り→獣→人の血をむさぼる
血のぬくもり→悲しみの受容→怒りが和らぐ→人間化

彼が最後には人間として死ぬことが出来て、本当によかったです

血の意味は、まだなんとなく謎のままです
今日届いた原作を読んで、さらに謎に迫ってみまーす








宇宙のオーケストラ?

「オーケストラ」という映画を7月の始めに見て
 感想を書いてみたいと思っていました

感じることが、時間とともに変化します

始めは・・何か、すっきりしない感じで
こう思いました

オーケストラでめぐり合わせた人達に
それぞれの人生、物語があり、その時々の思いがある
それがひとつの曲の中で音として出会うこと
それはすごく面白い

でも、たとえ歴史的な時間の中で
ある曲を演奏している瞬間に
人生を狂わせるほどの悲劇に見舞われ
それが忘れられない曲となってしまったとしても
そのことに対する思いと
音楽表現をごちゃごちゃにしてしまっていいのだろうか?

悲劇的な事件に対してのこんがらがった思い
そのなかで見失ってしまった自分を
何とか取り戻したい
そんな個人的な思いの中で
音楽しようとすることは
何か違うのではないか
もっと、音楽そのものの中に帰依するべきではないのか?

それに・・
そんな感情よりも
どんな歴史をも乗り越えていく、スラブ人の血の中にある
燃えるような情熱、生き抜いていくたくましさ、
無骨でまっすぐな気概、情の深さ・・等々
のほうが面白い

そんなことあれこれ考えていて
そのうち、こう思いはじめました

曲は生き物で
シュタイナーが人間について言うように
物質体、エーテル体、アストラル体、のようなものがあるのではないだろうか?
音、生命、魂、霊・・

物質、生命、魂は、もし素材として一ヶ所に集合したとしても
それぞれが孤立しバラバラに機能していては
音楽の精神を表現することは出来ない
石、植物、動物が、自分から芸術することは無いのと同じで

全体を結びつけ目的を明確にする意図とは何だろう?
それは「霊」なのではないだろうか?

もしも「霊」の息吹を与えられた人間が
その主題を提示したなら
それぞれは、全体の意図を完全に理解し
喜んで部分として奉仕できるようになるのではないだろうか?

映画の中でオーケストラは
母の演奏のレコードから曲の精神(霊)を受け取ったバイオリニストによって
提示された音の輝きの中ではじめて
意図を理解し、有機的なまとまりを持って息づきはじめ
調和が生まれ、美しく人の心に届く協奏曲を奏でることができた

その霊のためにこそ
母は、危険な状況の中で
曲を演奏することを選んだのではなかったか?と思う
そういう状況だからこそ、そうしたかったのかもしれないし・・
シベリアの獄中にあっても
その霊とともに生き、死んでいったこのバイオリニストだからこそ
その演奏が、この世のものとも思われない
忘れがたい演奏となったのだろう
その母と一体化した「霊」を
娘はレコードから感じ取り、引き継いで
演奏に生かすことが出来たので
オーケストラは再び、音の輝きを取り戻したのだ

様々な、個々の思いを越えて、崇高なものに奉仕することができるなら
きっとそれが一番嬉しいということを
みんなどこかで知っていて
それを感じるときに、何だかわからず感動してしまうのではないだろうか

人間だけが、曲の意図を理解し提示することが出来る
思いの中に埋没するだけでなく
全てのものに霊(精神)を浸透させる
あるいはそれに光をあて
霊という繋がりに気がつくこと
石や植物や動物に対してそのようにして
ハーモニーを完成させていくこと・・??

何を言っているのかわからなくなってきたけど

宇宙の音楽を、地球として奏でようとするときに
人間が出来ることについて
この映画からのインスピレーションでわいた
イメージでした~









ゲロンチョリ~!!

前からずっと見ようと思っていたDVDを、やっと借りてきて見ました

「鴨川ホルモー」と「重力ピエロ」です

両方とも、好きな俳優さんたちが出ていたし、ストーリーも良かった

こういう、一歩はずれた真剣さみたいな・・
誰かにわかってもらうためではなく
世間の価値に関係なく
自分で決めたことに、スタイルを持って全身全霊で取り組むことに
すごくさわやかな魅力を感じます!

勇気が湧いてくる映画でした~



ワイルドにおめでたい・・

イングロリアス・バスターズは・・
タランティーノさんという方を再発見できた映画でした

と言いますのも・・
タランティーノさんは、もしかして南部の人なのかなと・・
考え方が素朴にしあわせと言うか・・
前大統領のブッシュさんとか
テレビ番組で見た、南部には死刑支持派が多いとか
・・を思い出してしまいました
いい意味でワイルドだったはずのものは
そういう辺りがルーツだったのかな?と
そう感じるとちょっと・・ガクッとこけた

今までは、それがすごく面白い形で出ていて
楽しませていただいたのに
なぜ今回はそう思ってしまったのか・・

ヨーロッパを扱ったことに無理があったのかな
ヨーロッパの俳優たちの繊細さが
タランティーノさんのバカ騒ぎに加わるには知的過ぎた?

タランティーノさん的にはきっと
これこそすごくクールで
深刻な時代設定や、国際的なキャストを思う存分使っていても
あくまで自分の面白いと思うことにこだわったぜ~!
と嬉しがっているはず

世界を漫画化してみせるならクールだけど・・
今回は、大仕掛けに遊んでいるタランティーノさん自身も
漫画の一部みたいに感じてしまい

この人は世界の何かに失望してこういうものを作っているのではなくて
大好きだから作っているだけなんだ~!

そうかそうか
そりゃめでてぇ!
金さんの桜吹雪みたいなめでたさでぃ!

大げさなわりにすごく中途半端なアホくささに心底疲れてみたいあなたに!
是非お奨めしたい映画です


























プロフィール

hasutama

Author:hasutama
神秘学徒hasutamaです・・なんてほんとうは、ただのおばさんです
シュタイナーの著作を読むこと、愛犬をかわいがること、音楽にかかわること、お庭仕事、友人とカフェでおしゃべりすることなどを楽しんでいます

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